2014年5月11日日曜日

介護職員に求められる能力!(待つ能力)



どうも,グループホームきよす マネージャー 平林拓人です.

グループホームきよすでは,業者から食材を購入したり,出来上がった食事を購入したりしていません.それは,グループホームは,利用者様の生活の場だと考えているからです.
例えば,旅館に行ったら,チェックインして,すこし部屋でダラダラして,露天風呂は行って,部屋に戻って来たら食事があって,もっかい風呂行って帰って来たら布団が敷いてある.みたいな至れり尽くせりなサービスがありますが,もちろんグループホームきよすにそんなサービスはありません.
認知症の利用者様と一緒に生活をしています.事業所によっては,上げ膳据え膳で,洗濯もスタッフがしてくれる...なんてところもあるみたいですが,グループホームきよすとしては納得できません!

朝起きて,歯を磨いて、顔を洗って,化粧水つけて,乳液付けて,女性は化粧して(今事業所で化粧をしてみえる利用者様はいませんが....),朝ご飯つくって,午前中はアクティブに動いて,お昼ご飯作って食べて........と一日が続くのが普通だと思います.
もちろん,利用者様は認知症の為,できないこともあるかもしれません.もしできないことがあれば,そこだけを介護職員が手伝えばいいんです.
例えば食事.昔から一家の母として家族の胃袋を支えていた女性の利用者様は,切る,煮る,炒める,揚げる,なんでもできます.ただ,料理の計画が立てれないだけなんです.(上の写真の利用者様とは関係ありません.)
各動作はできる(しかもスタッフなんかよりスムーズに)けれども,計画が立てれないんですね.たとえば,にんじん・じゃがいも・お肉を切る,鍋で炒める,水を足す,ルーを入れる,煮込むの一連の順番の計画を立てるのが,難しいんですね.ですから,グループホームきよすでは,基本的に次なにをすればいいかをお伝えしています.買い物でも,物を棚から取る動作は利用者様誰でもできます.ただ,何をどれだけ買えば良いのかなど,難しいところがあったりしますので,スタッフは一緒に行くんですが,必要なものをメモで伝えながら,見守りを実施します.カートは利用者様が歩行しやすいように,押して頂きますので,他のお客さんから見ると,

「あの若いやつは,年寄りにカート持たせて買い物させて,自分は指示するだけでなにやっとるだ!」

的な雰囲気に見えるかもしれませんが,実はこれがケアなんです.

利用者様一人一人できることが違いますので,一人一人できることを把握してやって頂く.出来ない部分だけをこちらが介助する.これが自立支援の第一歩ですね.頭ではわかっててもなかなか実行は難しいところです.
特養や老健などから来たスタッフは,なかなか利用者様の行動を待てないことがあります.本人様がやってることをできるだけ,待つ,待つ,待つ!

僕ら介護に従事する者で一番必要な資質は,待つ能力かもしれません!


では,今日はこの辺で!

グループホームきよす マネージャー 平林拓人


グループホームきよす
愛知県清須市西田中本城46番地
twitter:@gh_kiyosu

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